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社員メッセージ

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何もない場所に、町の輪郭を浮かび上がらせる。

調査部 堀江悠太

道も橋も、ダムでさえも。すべては測量から始まります。何もないところにひとつ、基準となる座標を定める。そして、角度や距離を測ることで、そこに生まれてくるであろう建造物の輪郭を浮かび上がらせていく。設計士が設計図を起こすときも、建設会社が工事を行うときも、起点となるのは測量が手がけた図面。つまり、測量はすべてのインフラづくりの“スタートラインを引く仕事”と言えるのです。時には機材を担いで山林の道なき道を行き、1ヶ月ほどかけて測量を行うこともあります。それでも自分の仕事の先に無から有が生み出され、道や橋、そして街が次世代へ遺されていくやりがいは、代えがたいものがあります。専門学校時代に恩師が言っていた「測量は、すべての起点となる仕事。ものすごいやりがいだよ。」という言葉を思い出します。

発掘調査は、過去と現在をつなぐ「橋渡し」。

文化財調査部 濵村友美

毎回、感動します。発掘調査をして、出土品が出てきたときは。貴族の邸宅から中国の輸入陶器が出てきたり、商人の保管庫から壺が出てきたりと、当時の暮らしぶりが鮮やかに蘇るからです。それだけではありません。発掘調査の最大の意義は、先人たちの遺産を、社会の財産へと昇華できること。発掘を機に「こんなところに川があったの?」と地域のコミュニケーションが生まれるだけでなく、史跡を整備して公園にすれば、子どもが歴史に興味を持つきっかけにもなります。合戦を再現するようなイベントなどを開くことで、観光資源や地域活性に役立てることもできます。埋まっているままでは、そうはなりません。発掘し共有して初めて、社会の財産として光を放つようになるのです。つまり、発掘調査は、過去と現在をつなぐ橋渡しを担っていると言えます。

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